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【自己理解の第一歩】あなたの「強み」はどこにある?

他人の目を気にして、言葉を選び、振る舞いを整える──
そんなふうに日々を生きている人は多いものです。
けれどそれは、知らず知らずのうちに「自分らしさ」から遠ざかってしまうこともあります。

あなたの人生の主役は、他の誰でもなく「あなた自身」。
その主役の魅力や可能性を最大限に活かすために、まず見つめてほしいのが自分の強みです。

目次

自己紹介:キャリアカウンセラーとして

私は国家資格を持つキャリアカウンセラーとして、これまで多くの社会人と面談し、自己理解を深めるお手伝いをしてきました。
その中で感じるのは、「自分の強みがわからない」という悩みを持つ人がとても多いということです。

けれど、ちょっとした視点の変化で、誰もが自分らしい強みに気づくことができるのです。


他人と比較しない。自分の中で比べてみる

強みを見つけようとしたとき、ついやってしまいがちなのが「他人との比較」です。

  • 自分は資料作成が得意だけど、もっと上手な人がいる
  • 人の話を聴くのは好きだけど、周りにはもっと聞き上手がいる

こんなふうに比較を始めると、上には上がいて、どこまでも自信が持てなくなってしまいます。
でも、大切なのは 「自分の中で比べてみる」こと です。

たとえば、「業務の中では資料作成が苦にならない」とか、「人前に出るより、人の話を聴いている方が落ち着く」など、他と比べると少し得意なことを見つける。これが強みの入り口です。


強みの分類:2つの視点で見てみよう

あなたの中にある「強み」は、大きく2つの視点で整理することができます。

① 得意なこと(割と簡単にできてしまうこと)

これはスキルや行動に表れる部分です。
自分にとっては自然にできるものが、あなたの“得意”です。

自分にはこれといった強みがないと感じている人も多いですが、それは“特別な成果”や“目立つ才能”を強みだと思い込んでいるからかもしれません。

たとえば、こんなことはありませんか?

例:

  • 業務の中で、資料作成が苦にならない
  • 人前に出るより、人の話を聴いている方が落ち着く
  • 整理整頓が自然とできてしまう
  • 締切や時間を守るのが当たり前になっている
  • 複数の作業を同時に進めるのが得意

📝ポイント:特別感や成果よりも“無意識にやれていること”に注目してみてください。

② 性格・人柄(あなたらしさがにじむ部分)

ここは、あなたの内面に根ざした強みです。
スキルとは違いますが、あなたのとる行動のベースになっているため、仕事や人間関係に深く影響します。

例:

  • 困っている人に自然と声をかけられる
  • 決断が早く、物事を迷わず前に進められる
  • 状況の変化にすぐ適応し、柔軟に対応できる
  • 細部にこだわって丁寧に仕上げる
  • 人の話を否定せずに受け止められる

📝ポイント:「性格・人柄」の強みは、あなたらしさが表れる部分です。

人から自然と相談される、場を和ませる、判断が早いなど、気づかないところにこそ、あなたの魅力は隠れています。


強みを見つけるためには?

A4の紙とペンだけで、今すぐできます。
以下のような方法をぜひ試してみてください。


方法①:日々の業務を棚卸しする

1日の仕事・タスクをすべて具体的に書き出してみましょう。
次に、「苦もなくできること」や「すぐに取りかかれること」に赤丸をつけてみてください。

たとえば営業職の方なら、「テレアポは気が重いけど、商談準備はわりとすぐにできる」「プレゼンをしている最中は楽しい」など。
事務職であれば、「数字をチェックするのは集中できる」「資料の見やすさを整える作業は好き」などでもOKです。

それが、あなたの中に自然とある“強み”です。


方法②:過去を振り返ってみる

昔からやっていることや、誰に言われなくても自然にやってしまう行動
趣味でも習慣でも、それがずっと続いているなら、そこにあなたらしさがにじんでいます。

「それ得意だよね」「〇〇できるってすごい」と言われたことがある。
よく相談される。質問される。感謝される。――そういったエピソードを思い出してみてください。
それは、他人から見えている“あなたの強み”です。

A4の紙に、浮かんだことをどんどん書き出してみましょう。
誰に見せるわけでもないので、うまく言おうとしなくて大丈夫。
コツは、「○○するのが好き」や「○○していると落ち着く」など、“行動”で書くこと
言語化することで、あなた自身も気づいていなかった得意が見えてきます。

おわりに:あなたの「当たり前」が、強みになる

強みとは、探しにいくものではなく、すでにあるものに気づくこと
「これが得意」と胸を張る必要はありません。
ただ、「自分の中では比較的スムーズにできること」に意識を向けてみてください。

気づいたとき、あなた自身の輪郭が少しクリアに見えてくるはずです。

自分の中の強みに気づくには、次のような問いを自分に投げかけてみましょう。

  • 子どもの頃から自然とやっていたことは?
  • 他の人が苦手そうなのに、自分はそれほど苦にならないことは?
  • 周りからよく褒められるけど、自分では気づいていないことは?

書き出してみると、意外とたくさん出てくるものです。ぜひ、ペンと紙を使ってやってみてください。

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